Maple の文字列はデータのエンコードができないため、ソケット接続上にバイナリデータを書き込む際に、手続き Sockets[Write]  を使用することはできません。そこで、ソケット接続に対してバイナリデータを送ることが可能な、インタフェース WriteBinary が用意されています。

1 つめの引数は、データが書き込まれる、有効な開かれたソケット ID sid を表します。2 つめの引数は、ソケット接続に対して書き込みを行いたいデータを含む、hardware データ型の rtable a を表します。

rtable a に添え字付きの関数を使用することはできません。また rtable a は、rectangular ストレージを持つ必要があります。rtable は、以下のハードウェアデータ型のいずれかを持ちます:

a の datatype が integer[1] 以外のものである場合には、データは構造として取り扱われ、各 "record" は、ソケットへの書き込みを行う前に Network Byte Order に変換されます。

実際にソケットへ書き込まれたデータのバイト数は、Maple の(非負の)整数として返されます。

with( Sockets ):
sid := Open( "deneb", "echo" );

a := Array( convert( "Hello", 'bytes' ), 'datatype' = 'integer'[ 1 ] );

WriteBinary( sid, a );

Read( sid );

Close( sid );