Maple 9.5 の新しいパッケージ
Maple 9.5 はたくさんの新しいパッケージを含んでいます。
既存のパッケージの進化と改善の情報は Enhanced Packages in Maple 9.5 をご参照下さい。
このヘルプページでは下記の新しいパッケージを説明します。
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Cache パッケージ
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Cache パッケージは新しい Cache データ構造を操作するための関数のセットです。 Cache は table のように使用することが出来ます; しかしながら Cache は不変と一時的な2つの種類の要素を格納します。 不変の要素は、テーブルのものに似ており、挿入されたものは、テーブルから削除されるまで残ります。Cache がそれらを格納するためにスペースを持つ限り、一時的な要素は格納されます。 新しい一時的な要素が挿入される場合は、より古いものが削除されるかもしれません。
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キャッシュは、記憶テーブルとして使用されるように第1に意図されています。 自動的に加えられる要素は一時的なものとして付け加えられます。 これは、最近にアクセスされた要素を格納するために記憶テーブルを制限します。 記憶テーブルの重要な入力は、それらが自動的に削除されないと保証して、不変の入力として格納することができます。
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ContextMenu パッケージ
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ContextMenu パッケージはコンテクストメニューの制御とカスタマイズをするためのツールを提供します。 それは context パッケージに変わるものです。 コンテクストメニューは Maple 表現をユーザが右クリック(Macintosh プラットフォームでは Control-click)した時に生成されます。
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コンテクストメニューを構築するために必要な情報はコンテクストメニューのモジュールの中にカプセル化されます。コンテクストメニューを構築するために対応するモジュールは ContextMenu[CurrentContext] として利用可能です。 新しいコンテクストメニューモジュールを構築するためには、 ContextMenu[New] を参照しデフォルトのものと置き換えます。
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Logic パッケージ
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Logic パッケージは使用して真偽二価のブール論理を使用している表現の変形や操作をするためのコマンドの集まりです。
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Logic パッケージは、論理式を簡単化することができ、2 つの式が等価であるかを確認したり、論理式表現を 2 を法とした代数式表現に変換したり、またその他各種論理式表現を与えたりすることが可能です。 下記の例では Logic[Dual] コマンドを使用することで論理表現の2重のものが計算されます。
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with(Logic):
Dual( (x &and y) &implies z );
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| (3.1) |
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MmaTranslator パッケージ
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MmaTranslator パッケージは Mathematica コマンドとノートブックを Maple コマンドとワークシートに変換します。
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FromMma と FromMmaNotebook コマンド、または Mathematica から Maple への Translator Maplet アプリケーションを変換するために利用できます。
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Optimization パッケージ
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Optimization パッケージは制約条件のある目的関数の最小化、最大化を含む最適化問題を数値的に求めるためのコマンドの集まりです。 そのパッケージは Numerical Algorithms Group (NAG)によって提供される内蔵のライブラリルーチンを利用します。 重要な特徴は以下に記述されます。
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そのパッケージは、線形問題、二次問題、非線形問題および線形と非線形の最小二乗法の問題を解決する能力を提供します。 凸でない問題については、局所解が計算されます。制約あり、制約無しの両方の問題を受け入れます。
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Interactive Maplet アプリケーションは使いやすいインターフェースで Optimization パッケージの Minimize と Maximize コマンドを含む全ての計算ルーチンを提供します。また、ユーザは、専門のルーチンを呼ぶことによりソルバの能力を十分に利用することができます: 線形問題用の LPSolve、二次問題用は QPSolve、非線形問題用は NLPSolve および最小二乗法問題用は LSSolve です。 下の例は Minimize と QPSolve コマンドのデモンストレーションです。その解は、この値に到達するポイントが後に続く最後の目的関数の値から成ります。
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| (6.1) |
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Minimize(sin(x)/x, x=1..10);
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| (6.2) |
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QPSolve(2*x+5*y+3*x^2+3*x*y+2*y^2, {x-y>=2});
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| (6.3) |
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計算は、ハードウェア浮動小数点データあるいは任意の正確なソフトウェア浮動小数点データを使用して実行することができます。 Optimization コマンドは可能な限り効果的に問題を解くために最も適切な浮動小数点計算環境を自動的に選択します。 Optimization パッケージでの数値計算に関する詳細に関しては、Optimization[Computation] ヘルプページをご参照ください。
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Student[MultivariateCalculus] パッケージ
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多変数の微積分学のための新しいパッケージが Student パッケージにおいて利用可能です。 Student[MultivariateCalculus] パッケージは R^n から R の関数の微積分学を教える、および学習することを支援します。 対話的な tutor は基本的な概念をカバーし、より深いその他の概念とそれらを調査するための一連のコマンドを提供します。
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