Maple 16 の互換性の問題
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以下に Maple 15 から Maple 16 へのアップグレードに影響する互換性の問題を説明します。
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プロットオプション
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Maple の旧バージョンでは、thickness=0 および thickness=1 オプションはラインをデフォルトの太さで出力しました。Maple 16 ではデフォルトで曲線はより太くなっています。デフォルトの太さは thickness=1 で、thickness=0 オプションを使用すると Maple 15 での太さを再現することができます。
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2-D プロットのデフォルトの色が変更されました。旧バージョンの Maple でのデフォルトのパレットなどのカラーパレットの使用方法は、plots:-setcolors を参照してください。また、塗りつぶしプロットは部分的に透明になっています。
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3-D サーフェス、2-D 陰関数サーフェスプロット、2-D 密度プロット、コンタープロットで使用されるデフォルトのグリッドは [49, 49] です。Maple 15 では、3-D サーフェスの上に描画されるワイヤーメッシュのラインの数はグリッドに正確に一致していましたが、Maple 16 ではあいまいなサーフェスの機能を回避するために密度が小さいワイヤーメッシュが描画されます。
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libname
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カレントディレクトリはデフォルトの libname パスに自動的に追加されます。そのため、カレントディレクトリのライブラリやヘルプデータベースは自動的に見つかり、カレントのセッションで暗黙のうちに使用できます。
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カレントの作業ディレクトリを変更すると、libname が暗黙的に更新され、従来のパスににあるライブラリの代わりにの新規ディレクトリのライブラリが使用可能になります。
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LinearAlgebra
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Maple 6 で導入された LinearAlgebra パッケージに付随して、"プログラミングインターフェイス" である LA_Main というサブパッケージも導入されました。過去の数バージョンで行われたさまざまな効率改善の結果、このプログラミングインターフェイスの効率の利点は大きく失われました。そのため、LinearAlgebra[LA_Main] モジュールのエクスポートは LinearAlgebra 自体のエクスポートとまったく同じです。LinearAlgebra[LA_Main] のエクスポートを参照したコードとワークシートは動作しますが、効率性を失わずに (かつフレキシビリティと使いやすさが増加して) LinearAlgebra のエクスポートを使用するように更新されています。
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ArrayTools[Alias]
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インデックス関数 ArrayTools[Alias] を持つ rtable で ArrayTools[Alias]を呼び出す場合、読み取り専用のエイリアスを出力します。このときオプション readonly=true を指定しない場合は、警告メッセージが表示されます。詳細は、ArrayTools[Alias] を参照してください。
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kernelopts( gcfreq )
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Maple のメモリマネージャへの変更により kernelopts(gcfreq) の使用が廃止されています。ガーベイジコレクションのサイクルを切り替える、割り当てられたバイト数を基にした周期的な判断によるものではありません。その代わりに、メモリマネージャが現在のメモリプールを使い切って補給が必要であることを確認したときにコレクションが発生します。そのため、kernelopts(gcfreq) は廃止されました。詳細は、MemoryManagement を参照してください。
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