simplify/ln - 対数をもつ数式を簡単化します
使い方
simplify(expr, ln)
パラメータ
expr - 任意の数式
ln - 正確な名前: 定数
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説明
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simplify/ln 関数は、対数式を簡単化するために使われます。適切な数式が与えられたと判断されると、この関数は、次の簡単化を行います。
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簡単化 条件
ln(a^b) ==> b*ln(a) signum(a) = 1 かつ b が real
ln(a^b) ==> b*ln(-a) signum(a) = - 1 かつ b が even
ln(a^b) ==> b*ln(a) signum(a) = - 1 かつ b が odd
ln(a^b) ==> b/2*ln(a^2) a が real かつ b が even
ln(a^b) ==> b*ln(a) a が real かつ b が odd
ln(x*y) ==> ln(x) + ln(y) x>0 かつ signum(y) が 未知
ln(x*y) ==> ln(-x) + ln(-y) signum(x) = -1
ln(x*y) ==> ln(-x) + ln(y) + I*Pi signum(x) = -1 かつ signum(y) = 1
ln(exp(x)) ==> x x が real
ln(LambertW(x)) ==> ln(x)+LambertW(x) x が real
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ln の引数が整数の場合、整数を素因数分解し、対数の和を返します。
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ln の引数が多項式の場合、多項式から整数因数を括りだし、二つの対数の和を返します。
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簡単化を行う数式中に、名前がある場合は、適切な仮定を行い(参照 assume )、上の条件にあうような、十分な情報を与えると、簡単化を行うことができます。
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例
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n, x, y に、なにも情報が与えられていないため、これらの式に simplify/ln を行っても、簡単化は行われません。簡単化を行うには、上の条件が必要です。
| (2.1) |
| (2.2) |
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simplify(ln(exp(x)),ln);
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| (2.3) |
| (2.4) |
変数に適切な仮定を行い、十分な情報を与えると、正しく簡単化が行われます。
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assume(n,even);
assume(x,real);
assume(y<0);
simplify(ln(x^3), ln);
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| (2.5) |
| (2.6) |
| (2.7) |
| (2.8) |
| (2.9) |
整数因数を含む数式を簡単化する例です。
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simplify(ln(-40*a+15*b), ln);
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| (2.10) |
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simplify(ln(345366), ln);
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| (2.11) |
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