RandomMatrix(r, c) 関数は、成分のすべてが範囲 -99..99 の整数値をとるような  r x c 行列を返します。

行次元が与えられなければ、デフォルトで 0 になります。列次元が与えられなければ、デフォルトで行次元になります。

RandomVector(d) 関数は、成分のすべてが範囲 -99..99 の整数値をとるような d 次元ベクトルを返します。

RandomVector[row](d) 関数は行ベクトルが返されることを除いて、RandomVector(d) と同じように働きます。 向きオプションが省略されるか、 RandomVector[column](d) が使われると、列ベクトルが返されます。

次元が与えられなければ、デフォルトで 0 になります。

オプションパラメータ gen は代わりの数の生成系を定義するのに用いることができます。生成系が整数または浮動小数点の範囲で与えられると、適切な rtable ランダム・イニシャライザが成分を生成します。生成系のこの形はとても大きい行列やベクトルを作るのに用いるべきです。

オプションパラメータ gen が範囲ではない形で与えられる場合、コンストラクトされるMatrix または Vector のある要素（成分）値を返す引数をとらない手続きでなければなりません。

結果として生じる行列またはベクトルの成分がある値を割り当てられる確率は呼び出し手順に含まれる density = p、 ただし 0 <= p <= 1、 によって決定されます。 ランダムな値の配置は行列またはベクトルの shape (indexing function) に関係なく決定されますが (shape によって決められた) 可変でない位置にランダムな値を書き込む失敗した試みは無視されます。 言い換えれば、 p は実際に設定される可変な位置の個数というよりむしろ、フル長方行列またはベクトルの成分の中でルーチンがあるランダムな値に設定しようとする割合を決定します。

呼び出し手順の中で density = p が与えられなければ、p の値はデフォルトで 1 になります。

outputoptions オプション (outopts) は結果を作成する Matrix (または Vector)  コンストラクタに追加情報 (readonly, shape, storage, order, datatype, attributes) を与えます。

この関数は LinearAlgebra パッケージの一部ですから、コマンド with(LinearAlgebra) を実行した後にのみ RandomMatrix(..) の形で使うことができます。ただし、長い形の名前 LinearAlgebra[RandomMatrix](..) を使えばいつでもアクセスすることができます。

with(LinearAlgebra):
RandomVector(2);

RandomVector[row](6,generator=rand(1..5)/10);

RandomMatrix(3,density=0.75,generator=0..0.5);

RandomMatrix(4,4,generator=1..9,outputoptions=[shape=triangular[lower]]);