単位のプレフィックス

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単位のプレフィックス

説明

•	単位量がどの程度の値かを簡略に書き表すため、そして不必要に大きなまたは小さな数値の使用を避けるために、国際単位系 (International System of Units :SI) と国際電気標準会議 (International Electrotechnical Commission :IEC) では、適切な数値と組み合わせて用いることができるプレフィックス（接頭辞）の表を推奨しています。

•	倍率を表すためにプレフィックスと単位名とを組み合わせることができ、単位記号の前にプレフィックスが付加されます。例えば、センチメートルと cm がこれにあたります。しかし、プレフィックスを記号に付加することも、プレフィックス記号を単位名に付け加えることもできません。例えば、cmeter とか centim は単位として認められていないのです。

•	プレフィックスは単位と組み合わせて用いなくてはなりません。数値を表すためだけに用いることは出来ないのです。例えば、k は 1000 を意味しません。

•	プレフィックスとプレフィックスとを組み合わせることはできません。例えば、ナノメートル (nanometer) は良くてもミリマイクロメートル (millimicrometer) は使えないのです。

国際単位系 (SI)

大きさ  プレフィックス記号        適用       語源

10^24      yotta        Y         1991       otto, eight in Italian
10^21      zetta        Z         1991       sette, seven in Italian
10^18      exa          E         1975       hex, six in Greek
10^15      peta         P         1975       pente, five in Greek
10^12      tera         T         1960       teras, monster in Greek
10^9       giga         G         1960       gigas, giant in Greek
10^6       mega         M         1960       megas, huge in Greek
1000       kilo         k         1795       khilioi, thousand in Greek
100        hecto        h         1795       hekaton, hundred in Greek
10         deka       da, dk      1795       deka, ten in Greek

1/10       deci         d         1795       decimus, tenth in Latin
1/100      centi        c         1795       centum, hundred in Latin
1/1000     milli        m         1795       mille, thousand in Latin
10^(-6)    micro      mu, u, mc   1960       mikros, small in Greek
10^(-9)    nano         n         1960       nanos, dwarf in Greek
10^(-12)   pico         p         1960       piccolo, little bit in Spanish
10^(-15)   femto        f         1964       femten, 15 in Norwegian/Danish
10^(-18)   atto         a         1964       atten, 18 in Norwegian/Danish
10^(-21)   zepto        z         1991       sept, seven in Greek
10^(-24)   yocto        y         1991       okto, eight in Greek

•	プレフィックス deka の正しい記号は da なのですが合衆国では dk とするのが一般的です。プレフィックス micro の正規の記号はギリシャ文字 m です。SI では ASCII 文字に代わるものを規定していないので、三つのプレフィックス記号の使用が各分野において認められています： u, mu, そして mc です。単位パッケージではどのプレフィックス記号も正しいことになっています。

•	第 10 回の CGPM(1960) において、1000 に関するプレフィックス myria は正規のプレフィックスから削除されました。

国際電気標準会議 (IEC)

•	計算機で普通に使う基数は 2 になっています。数 10^3 = 1000 は約 2^10 = 1024 なので、1024 バイトをキロバイトと表すことが認められています。

•	1999 において、キロが 1000 または 1024 のどちらを指しているのかという混乱を避けるため、IEC は 2 のべき乗に関する以下の表を推奨しています：

Factor     Prefix     Symbol     Example

2^10       kibi        Ki       1 kibibyte = KiB = 1024 bytes
2^20       mebi        Mi       1 mebibyte = MiB = 1048576 bytes
2^30       gibi        Gi       1 gibibyte = GiB = 1073741824 bytes
2^40       tebi        Ti       1 tebibyte = TiB = 1099511627776 bytes
2^50       pebi        Pi       1 pebibyte = PiB = 1125899906842624 bytes
2^60       exbi        Ei       1 exbibyte = EiB = 1152921504606846976 bytes

•	文字列 Ki、 Mi、 Gi、 Ti、 Pi および Ei は SI プレフィックスと類似していることから、 k、 M、 G、 T、 P および E とするのが一貫性があるとされたため、 Ki の方が大文字になりました。すなわち 1000 は k により表します。