Ideal Planetary

理想的な遊星ギヤボックス

このコンポーネントは、慣性、弾性、減衰、バックラッシュをいずれも持たない遊星ギヤボックスです。このコンポーネントは、太陽歯車とリング歯車の間にある、内輪の太陽歯車、外輪のリング歯車、および遊星歯車で構成されます。遊星歯車の回転軸の軸受は遊星キャリアに固定されます。このコンポーネントは、太陽型フランジ、リング型フランジ、またはキャリア型フランジで他の要素に接続できます。遊星歯車には接続できません。慣性を考慮する必要がある場合、Inertia コンポーネントを当該コネクタに接続して、太陽、リング、キャリアそれぞれにおける慣性を追加できます。通常、遊星歯車の慣性は無視されます。

遊星ギヤのアイコンは、太陽フランジとキャリアフランジをギヤボックスの左側に配置し、リングフランジをギヤボックスの右側に配置するよう信号を送ります。ただし、これは汎用コンポーネントであり、フランジの実際の配置に関係なく有効です (たとえば、太陽歯車が実際には左ではなく右に配置される場合があります)。

理想的なギヤボックスは比率  によって一意に定義されます。この比率は、太陽歯車数  に対するリング歯車数  で表されます。たとえば、リング歯車数が 100 で太陽歯車数が 50 の場合、 の関係が成り立ちます。遊星歯車数  は、次の関係式を満たす必要があります：

上記の例では、 となります。

この法則全般を考慮すると、すべての関連ベクトルは正の方向、すなわち、フランジの絶対角速度と切削トルクは、アイコンで表示される軸に並行した方向になります。

このコンポーネントには次の方程式が成り立ちます。

接続 

パラメータ

変数

参照

1D メカニカルの概要

このトピックで説明したコンポーネントの出典は Modelica Standard Library です。著作権情報およびオリジナル文献を参照するには、 ここ をクリックしてください。