これらの関数は、任意の式 a を、式の基本名およびオプションで暗黙的に指定されたデータ型に強制変換します。多くの場合、プロシージャパラメータ処理の一部である 強制変換と一緒に使用されますが、直接呼び出すこともできます。

a が list、listlist、Matrix、matrix、Vector、vector、Array のいずれかの場合、強制変換は正常に実行されます。強制変換が正常に実行された場合、結果は元の入力とまったく同じように見えます。強制変換が失敗した場合、結果は NULL になります。

結果が入力引数のエイリアスになることがあります。エイリアスとは、同じデータを単に別の表示にしたものです。コピー操作が生じないため、これはメモリー効率の良い方法です。また、結果を変更すると入力が変更されるということも意味します。これは、特にパラメータ処理と連結して使用する場合に望ましい動作です。

~Array、~Matrix および ~Vector コマンドは Maple 16 で導入されました。

Maple 16 における変更点についての詳細は、Maple 16 の新機能 を参照してください。

Maple 16 から、~Array、~Matrix および ~Vector コマンドはスレッドセーフになりました。

スレッド安全性に関する詳細は、index/threadsafe を参照してください。

~Matrix( [[1,2],[3,4]] );

v := Vector([1,2,3]);

~Matrix(v);

~Matrix(v,datatype=float);

A1 := <1,2,3>;

A0 := ~Array( A1, 0.. );

A0[0];

A0[0] := 5;

A1[1];