Maple Flowの新機能

Maple Flow 2025 のリリースでは、新しいリボンインターフェイス、スマートなフォーマット機能、AI 搭載ツール、充実した連携オプション、そしてこれまでで最も強力な数学エンジンにより、エンジニアの設計計算を新たなレベルへと進化させます。

• パフォーマンスの向上
  Maple Flow の数学エンジンが大幅に強化され、さまざまな計算ニーズに簡単に対応できるようになりました。パフォーマンスの向上により、行列演算のような複雑な計算や、より大きなワークシートの実行が高速化され、計算時間が今までの半分に短縮されます。
• 新しいリボンベースのインターフェイス
  各種のコマンドに、シンプルなメニュータブからアクセスできます。
  
• 項目はカテゴリ毎のグループにまとめられており、分かり易いアイコンとラベルで表示され、シンプルでモダンなデザインのインターフェイスにアップデートされました。
  
• リボンは状況に合わせたサポートを提供します。例えば、ワークスペース上の描画をクリックすると、その描画を操作するための新しい描画タブが表示されます。
  
• 目次によりワークシートを整理
  Maple Flow は、ワンクリックで目次を生成し、特定のテキストスタイルを検出や、ページ番号とハイパーリンクの追加を行い、各セクションへのナビゲーションを容易にします。埋め込まれた目次のリンクは、ワークシートが PDF にエクスポートされる際にも保持されます。
  
• 記号パレットの拡張
  ユーザーからの多くのご要望に応えし、新しい共通記号パレットにある数学記号や演算子を、開いているワークシートに直接クリックして追加できるようになりました。これにより、ブール条件演算、フェーザ角、集合の表記要素などに簡単にアクセスできるようになりました。
  
• AI 数式アシスタントによる計算の利便性の向上
  組み込みのAI ベースのツールを使って、エンジニアリング向けおよび科学計算向けの数式を検索することで、標準的に用いられる数式を探す時間を短縮できます。AI 数式アシスタントは、サードパーティの大規模言語モデルを使用して、注釈や説明とともに関連する数式を収集し、必要としている情報を絞り込むことをサポートします。目的に合致した数式を、即座にワークシートに挿入し、計算を構築することができます。
  

• Maple Flowワークシート全体を一つの関数として利用
  Maple や他の Maple Flow ドキュメントから、直接 Maple Flow ワークシートを実行し、シンプルさや可読性を犠牲にすることなく、コマンドラインから入力を渡し、結果を出力として受け取ることができるようになりました。これにより、パラメータスタディや最適化の実行、設計チーム間での詳細な解析の共有が容易になります。
  
• Excel^® から Maple Flow の計算へアクセス
  Excel 用 Maple Flow アドインを使用すると、Excel スプレッドシート内の数式行から直接 Maple Flow ワークシートを実行することができます。シンプルな表ベースのインターフェイスを使用することで、詳しくないユーザーでも Excel で詳細な分析を活用しコードを書くことなく入出力を定義することができます。アドバンスドユーザーは、Excel で数式を記述して Flow ワークシートを照会し、Excel のツールを使用してパラメータスイープ、分析、最適化を行うことができます。
• 従来の Mathcad^® ファイルを Maple Flow に移行
  Maple Flow Migration Assistant は、Maple Flow 2025 の無償アドオンで、過去の Mathcad 13、14、15 ワークシートからコンテンツを移行する際に役立ちます。このツールは、2021年12月の旧製品の販売終了に伴い、.xmcd ファイル形式のMathcadワークシートを復元するために、単一ファイルもしくはバッチ変換オプションにより実行できます。このツールは、単純なものから中程度の複雑な計算シートに対応し、それらを移行する時間を大幅に短縮できます。また、Maplesoft エンジニアリングサービスによる移行プロジェクトサポートもご利用いただけます。

• Maple Flow の応答性の良い数式編集機能により、キーボードによる数式の入力がより簡単になりました。
• 大規模な行列は、データの入力中にスクロール可能かつサイズ変更可能になりました。
• 単位を考慮した丸め処理により、使用された単位に基づいて結果が一貫した形式でフォーマットされます。

対象者：Maple Flow のリリース時に保守サービス（Maplesoft Elite Maintenance Plan、EMP）に加入しているお客様。（保守サービスにご加入していなかったお客様で、ご利用希望の方は、ぜひ、営業までご連絡頂ければ幸いです。Maplesoft営業の連絡先）