MapleSim 2020.2 の新しいモデリング機能
MapleSim 2020.2 にはモデルの作成と解析を改善する新機能が搭載されており、複数の MapleSim ライブラリとアドオンの対象範囲と機能が拡張されています。
- シミュレーションのロバスト性と速度が改善され、モデル解析時に素早く回答が得られるようになりました。
- 油圧アキュムレータ、⽅向制御弁の追加や流れ⽅向及び流量特性のカスタマイズを含む油圧ライブラリの拡張など、新しいbuild-inコンポーネントでモデリング対象を拡⼤し、モデル作成時間を減らします。
- モデルの作成と解析がさらに容易になり、MapleSim Tire Library、MapleSim Heat Transfer Library、MapleSim Connector for JMAG®-RT が改善されています。
- より⼤きなチームにバーチャルプロトタイピングのメリットをもたらすために、スタンドアロンの MapleSim をインストールをしなくても、2D および 3D 可視化を含む全機能を搭載したシミュレーションが可能な新バージョンの MapleSim Insight を使⽤できます

MapleSim ツールボックスとコネクタの更新
MapleSim 2020.2 では、現場技術者からの要望に直接応えて、さまざまなツールボックス、コンポーネントライブラリ、コネクタに重要な更新を施しています。
MapleSim Tire Library
- 平坦ではない地形でのテストとシミュレーションによって、さまざまな環境におけるモデルの性能を評価できます。
- 利⽤できる新しい⾼精度タイヤコンポーネントは、最新の業界標準である Pacejka タイヤ⼒学に基づいています。
- タイヤパラメータの管理が容易になっており、モデル全体のタイヤパラメータの整理や処理に新しいアプリを使⽤できます。
ツールボックスとコネクタの追加更新
- 回路基板の伝熱モデルを容易に作成するために、MapleSim Heat Transfer Library 内の基板と部品のコンポーネント⽣成機能を使⽤でき、部品配置作業の簡略化や接触⾯の⾃動計算に対応しています。
- 最新の CAD 形式を使⽤するために、CATIA® や NX® などの新バージョンをサポートした新しい MapleSim CAD Toolbox を備えています。
- MapleSim Connector for FMI では、MapleSim モデルに使⽤されたスケーリングオプションをシームレスに組み込んでおり、コードの処理速度とロバスト性を⾼めています
- MapleSim Connector for JMAG®-RT がバージョン 19 をサポートするように更新され、技術者が MapleSim モデル内に⾼精細のモータやジェネレータを組み込めるようになりました。
MapleSim Insight の更新
MapleSim Insight では、製造設備開発向けに強⼒なシミュレーションベースのデバッグや 3D 可 視化機能を搭載させることで、お使いの産業オートメーションソフトウェアに直接接続できるた め、コントローラのシミュレーションベーステストを簡単かつ効率的に実⾏することができます。 新バージョンの MapleSim Insight では、シミュレーションやテストのためにモデルがスタンドア ロンの MapleSim のインストールを必要としないため、より⼤きなチームにモデルを展開しやす くなっています。
- モデルをチームで共有するために、MapleSim Insight 内で MapleSim モデルをエクスポートして使⽤できるので、チームに MapleSim ユーザーがいない場合でも機械動作の 2D プロットと 3D 可視化を提供できます。
- リアルタイムでの MapleSim モデルパラメータの変更が MapleSim Insight 内で可能になっているため、設計の変更に関するフィードバックをすぐに受けることができます。
- MapleSim Insight の詳細情報をご覧ください