Maple Flowの新機能

Maple Flow 2024では、生産性に関わる機能の向上や多数の強力な数学機能の追加を行いました。この改善により、設計計算ワークシートの作成や管理をこれまで以上に早く行うことができるようになります。

• どんなコマンドでも簡単に入力可能
  自動引数補完機能を導入しました。これを使えば、慣れないコマンドであっても、オプションも含めていつでも正しく入力できるようになります。
• インライン行列ブラウザ
  インライン行列ブラウザが導入され、大きな行列やベクトルをコンパクトに表示したまま、ドキュメント内で直接スクロールできるようになりました。
  
  • 行列全体のサイズを変更したり、行や列を拡大して桁数を増やしたり、ダブルクリックするだけで行列の値のヒートマップ表示に切り替えたりすることができます。
• 変数パレットを使った変数の挿入
  複雑な変数名のタイピングをせずに、変数パレットを使って直接挿入することができるようになりました。
• 計算結果の行列やベクトルの単位の変更
  計算結果に表れる行列やベクトル、リストの単位をカスタマイズできるようになりました。
• ワークシート内にしおりを追加
  コンテナにブックマークを設定し、ドキュメントの特定の部分へのクイックリンクを作成できるようになりました。これを使ってハイパーリンク付きの目次を作成すれば、大きなワークシートでもすばやく目的の箇所へ誘導できます。
  

• パフォーマンスの向上
  本リリースでの機能強化により、より大きなデータプロットに対応できるようになり、またワークシートの評価速度が向上しました。
• 要素ごとの計算をより簡単に
  新しいelementwise関数で、行列やベクトル、リスト、配列のすべての要素に演算を分配できるようになります。
  
• ロード時のワークシート自動評価の有効化/無効化
  ファイル変更や上流の参照ドキュメントの更新をした際の自動評価の制御を強化。
• ワークシートのタブを新しいウィンドウとして開く
  タブをそれぞれ別のウィンドウとして開いて、複数のワークシートを並べて見ることができるようになりました。
• "数学として貼り付け "オプション
  他のプロジェクトやワークブックのテンプレートからテキストと一緒に数学関数をコピーして、簡単に計算を再利用することができるようになりました。

• ローマ字を入力した後、キーボードのショートカット「Ctrl + G」を使うことでギリシャ文字を追加できるようになりました。
• 複数のコンテナにまたがるコマンドを一度に表示/非表示できるようになりました。
• ワークシート内の空の行をすべて取り除くことができる新しい書式設定オプションを追加しました。
• 折りたたんでいるすべてのセクションを、展開した状態で印刷できるようになりました。

対象：リリース時に Maplesoft Elite Maintenance Plan に加入されている Maple Flow ユーザーのお客様。(リリース時に EMP にご加入でなかったお客様は、Maplesoftの営業までご連絡いただければアップグレードが可能です)