MapleSimの新着情報

MapleSimの新着情報


MapleSimは、製品の継続的な改善やお客様のご要望にお応えして、年に数回のアップデートを行い、新機能をいち早くご利用いただけるようにしています。このページでは、モデルの作成やシミュレーションの実行をより簡単かつ迅速に行えるようになる、MapleSimの最新の機能強化や製品開発の詳細をご紹介いたします。


アップデートの入手
その年最初のMapleSimのメジャーリリースは、その時点でMaplesoft Elite Maintenance Planをご契約いただいているMapleSimをご利用のすべてのお客様に自動的に送信されます。リリースが公開されると、手順を記載したメールが届きます。その後の年間を通してのアップデートは、MapleSimに搭載されているアップデートの確認機能を通して発行されます。また、アップデートのリリースは、製品アップデートのダウンロードページにアクセスして確認することもできます。
MapleSim 2025
MapleSim 2025.2

MapleSim 2025.2では、シミュレーションモデルの構築と解析にかかる時間、および工数を削減するための機能が強化されています。

本リリースでは、モデルの比較やシミュレーションデータ分析のためのツールが更新されています。また、MapleSimコネクタの実行時パフォーマンスを向上させるシミュレーションコードの改善も含まれています。

MapleSim 2025.2アップデートには以下の内容が含まれます:

  • アップグレードされた再実行パネルにより、選択したパラメータに対するパラメータスイープをより高速に実行可能になりました。これにより、結果マネージャー内から簡単に結果を比較できます。
  • パラメータスイープアプリでは、Summary 変数によるフィルタリングが可能になり、大規模モデルでのグループ化や選択が容易になりました。また、各スイープ間での再初期化時のパフォーマンスも向上しています。

対象:すべての MapleSim 2025 ユーザー

MapleSim Web Handling Library のアップデート

MapleSim Web Handling Library は MapleSim のアドオン製品あり、ウェブラインやコンバーティングプロセスにおける課題解決に向けた検証用のシミュレーションモデルを構築することで、ロール・ツー・ロール業界で広く活用することが出来るライブラリです。

2025.2アップデートでは以下の機能がサポートされます:

  • 異常なウェブ応答時のシミュレーション停止:最大ウェブ張力、最大ウェブ応力、最小幅(ネックダウン)値を定義し、実用上のウェブ限界に達した際にシミュレーションを停止できるようになりました。
  • スパンのモデリングの強化:Span コンポーネントの張力損失処理が改善され、Sagging Span コンポーネントに材料の曲げ剛性が追加されました。
  • ユーザー様からのご要望に基づき、ウェブ速度入力時に単位「m/min」が選択可能になりました。

駆動と制御の追加更新:

  • 新しい Tension Control with Torque Output コンポーネントにより、トルクを制御器出力とする制御手法を適用可能になりました。
  • 制御セクションの強化:
    • すべての巻き出し用の制御ブロックで、ゲインスケジューリングをオプションとして利用可能になりました。
  • すべての位置制御コンポーネントで、センサの影響をシミュレーションに反映できるようになりました。新しいユーティリティセクション:
    • 新しい Rewind Tension Definition コンポーネントにより、PLC設定(オプション:定数、テーパー、曲線)に整合させる巻き出し時の目標テンションプロファイルを簡単に定義可能になりました。
    • 新しい Ultrasonic Radius Measurement コンポーネントにより、超音波センサを用いたロール径の測定をモデル内で模擬できるようになりました。また、Radius Calculation from Speed Measurement コンポーネントを使用することで、2つの速度信号からロール半径を推定して計算することが可能になります。これらの新機能により、ロール半径の測定をモデルに組み込むことが容易になります。

本アップデートには、最新の駆動と制御機能をハイライトしたMapleSimモデル例も製品内に含まれています。

対象:MapleSim Web Handling Library 2025 の既存ユーザー




アドオン製品に関するその他の改良点
  • MapleSim CAD Toolbox は、Creo®、NX™、Parasolid® 、その他CADツールの最新のソフトウェアリースに対応しています。
  • B&R MapleSim ConnectorおよびMapleSim Connector for FMIの新リリースでは、それぞれの初期化コードのさらなる高速化に加え、Cマクロを使用するターゲット向けに効率的なコンパイルを可能にするオプションが提供されます。

対象:すべての MapleSim 2025 アドオン製品のユーザー



MapleSim Insight 2025.2
  • MapleSim Insight 2025.2では、MapleSim 2025.2のアップデートに合わせたメンテナンスアップデートを行っています。

対象:すべてのMapleSim Insight 2025ユーザー

MapleSim 2025

MapleSim 2025 では、シミュレーションの作成と解析にかかる時間と労力を削減するための、様々な機能強化が行われています。

このリリースには、モータ駆動のモデリングをサポートする新しいコンポーネントライブラリ、最適化と解析をさらに容易にする複数の製品内アプリのアップデート、そして Maple 2025 で利用可能になった最新の機能強化を活用するためにアップグレードされた計算エンジンが含まれています。

新しいコンポーネントライブラリ:モータドライブ

  • 新しい「MapleSim Motor Drives Library」は、モデリングプロジェクトの一環として、交流モータ、直流モータ、サーボモータをより適切にシミュレーションするための追加リソースを提供します
  • このライブラリはMapleSimの基本製品パッケージ内で利用可能であり、油圧、空圧、電気、マルチボディ要素など、他のエンジニアリング分野のシステムに、モータ駆動の特性を組み込むことができます。

主な機能は以下のとおりです:

  • サーボモータ用の新しいモデルコンポーネント。エンジニアはこれらの新しいコンポーネントを使用することで、モータの動作が、設計システムの性能、生産性(サイクルタイム)、制御応答、機械振動にどのような影響を与えるかを迅速に検証できます。
  • 交流同期モータと直流モータ(ブラシ付きまたはブラシレス)用の内蔵インバータドライブと制御を使用して、モータ駆動のパフォーマンスを迅速に評価します。
  • 単相および多相モータ駆動をシミュレーションできます。
  • 新しい製品内モデルの例には、PMSM、直流(ブラシ付きまたはブラシレス)、サーボモータモデルが含まれます


モデル解析アプリのアップデート

  • 最適化」および「パラメータスイープ」アプリでは、解析を特定の時間範囲に制限できるようになりました。これにより、過渡現象を無視し、最も関連性の高い結果に焦点を当てることができます。
  • 更新された「モーダル解析」アプリでは、優れた視覚化とスケーリングのための新しいオプションが追加され、解析のために線形化されたモデルを再利用することで、解析の更新時間を節約できるようになりました。

対象:MapleSim 2025 のリリース時に Maplesoft Elite Maintenance Plan (EMP) にご加入のお客様。(その時点で EMP にご加入でないお客様は、Maplesoft の営業担当者にご連絡いただければ、ご購入いただけます。)




アドオン製品に関するその他の改良点
  • MapleSim CAD Toolboxは、Catia® V5, Inventor®, Parasolid®、その他の CAD ツールの最近のリリースに対応しました。.
  • MapleSim Connector for JMAG®-RT の最新リリースでは、最新バージョンの JMAG-Designer を使用する FEA モデルとの互換性が追加され、また、Wound Field Synchronous Motors (WFSM) などの同期リラクタンスモータのモデリングオプションも含まれています。

対象:MapleSim 2025 のリリース時に Maplesoft Elite Maintenance Plan (EMP) にご加入のお客様。(その時点で EMP にご加入でないお客様は、Maplesoft の営業担当者にご連絡いただければ、ご購入いただけます。)


Courtesy of JMAG



MapleSim Insightのアップデート
  • MapleSim Insight は、機械の製造においてシミュレーションベースのデバッグを行うことができるツールで、オートメーションツールに直接接続できる3 次元可視化機能も搭載しています。MapleSim Insight 2025 は、MapleSim 2025 の新機能を使用したモデルにも対応しています。

ご利用対象:MapleSim Insight 2025 のリリース時に Maplesoft Elite Maintenance Plan (EMP)にご加入のお客様。(その時点で EMP にご加入でなかったお客様は、Maplesoft の営業担当者にご連絡いただければご購入いただけます)

過去にリリースされたMapleSimの新機能

MapleSim 2025
MapleSim 2024
MapleSim 2023
MapleSim 2022

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